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UTエイムは1995年に設立され、製造業のアウトソーシング業務(外部委託・人材派遣)を行っている会社です。本社所在地は2007年より東京都品川区へと変更され現在、北海道から沖縄まで、全国400ヵ所以上に工場やオフィスがあり、8000人を越える社員が在籍しています。社員定着率96%をほこり、業界の中ではオリジナリティにあふれた、“正社員雇用にこだわった取り組み”をしています。また、半導体分野で「製造アウトソーシングの請負・派遣社員数シェアNo.1」を達成しています。(各社発表資料より、同社推計)
2003年にはアウトソーシング業界初のJASDAQ市場上場を達成しています。UTグループとして業界売上ランキング8位、同じく平均年収ランキングでは3位などの実績があります。その半導体事業の「エレクトロニクス産業」の実績を基盤として、現在は新たな事業へも参入しています。成長分野として注目される「環境・エネルギー分野」、次世代自動車へのシフトを始め、回復基調にある「自動車関連分野」、震災復興や東京オリンピックなどニーズが高まる「住宅・建物分野」その他、「医薬品・化粧品・食品分野」、「航空・宇宙関連」などがそれに当たります。
UTエイムの「エイム」は英語のAIM(志)に由来します。「日本のモノづくりに貢献する」という志に根ざした事業を進める同社。所属するUTグループの行動指針は「1.私たちは、常に正直であります。」「6.私たちは、自ら考え行動します。」「7.私たちは、学び、教える姿勢を忘れません。」など10項目に及びます。一見すると、企業としては素直すぎる表現とも取られがちな文言かもしれません。しかし、社員の誰もが理解しやすく飾り気のない行動指標は、UTエイムのスタンスを表しているようにも感じられます。

UTエイム以外の、従来のアウトソーシングの目的は専門的なスキルが必要な部署や、設備投資に手間が掛かる業務の、“コストを削減する”ことにあります。派遣会社は、単に人員を現場に配置するという役割を果たし、派遣社員は自らのスキルを使って作業を行います。この「人材供給型アウトソーシング」のデメリットとして、定着率の悪さ、優秀な人材の流出、コンプライアンスへの不安が上げられます。これらの対策としてUTエイムは「正社員雇用」を導入しました。この安定した雇用形態により社員定着率96%を実現したのです。また、未経験で入社した社員も含め、全員にキャリアカウンセリングを実施しています。キャリアアップをバックアップし、リーダー手当などの「職務給制度」を取り入れ個々人の専門技能の習熟をはかりました。
他にも社員をサポートする制度としてOne UTというエンジニアを目指す教育プログラムや、エントリー制度などが挙げられます。実際にこのエントリー制度を利用して、高校中退で入社した社員が執行役員に就いている例もあるようです。そして、一部の工程を担当するという派遣のシステムを「工程一括請負」という「現場の業務工程を丸ごと受託し、組織能力を高める形態」へと改善しました。これによりメーカー側の経営効率向上にも貢献する、いわゆるWin−Winを実現する「戦略提携型アウトソーシング」に変貌をとげたのです。
ここまで順調に発展してきたかのように見えるUTエイムですが、実は2001年のIT不況に見舞われ減収減益の苦境に立ったことから、新たな出発が始まった、と言われています。

UTエイムは、2000年まで続いたITバブルがはじけた折、景気後退の影響を受けました。社員たちはUTエイム代表からのメール「当社の存在意義とは何か?」という問いかけに呼応し「志の会」を、有志で結成しました。その中で、仕事や会社、社員のあり方についての原点を模索する議論が生まれ、やがて「イキイキ」というキーワードにたどりついた様子は、その詳細についてHPに描かれています。
「イキイキ」と働くためにどうすればよいのか、と社員一人ひとりが試行錯誤を重ねた結果「社員が主役」の会社として再出発します。そして、“社員へ利益還元”するため、「社員持株制度」も開始されました。
その他にも、スーパーマネージャースクール(研修プログラム)やHTM研修(マネージメントやリーダーシップを育成するプログラム)、社員表彰制度など、「イキイキとはたらく」ための試みは続けられています。
さらに、メーカーの経営課題を共に解決するため、「インハウスソリューション」(メーカーの従業員を受け入れて、業務を請け負う)にも取り組んでいます。
業績不振を打開するために、人員削減や非正規雇用を増やしてきた他企業の多い中、「はたらく力で、イキイキをつくる。」をモットーに先駆的な方針で進んできたUTエイム。
これからもこの理念を中心にぶれない経営を進めてほしいものです。

UTエイム株式会社
http://www.ut-aim.co.jp/

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