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佐上邦久という人が設立した「どうぶつ基金」という組織を、みなさんは知っていますか?
「どうぶつ基金」は1988年の設立以来、たくさんの犬や猫の不妊手術を無料で行ってきました。そこには「殺処分される犬や猫を1匹でも減らしたい」という佐上邦久の強い思いがあったようです。犬や猫の殺処分数を見れば、今の日本の現状がうかがえます。1993年時点で日本の行政による犬猫殺処分数は、90万頭にものぼっています。その後少しずつではありますが、殺処分に対する人々の認知が広まり、平成25年度の合計は128,241頭にまで減りました。しかし未だに10万頭以上の動物が殺されているのです。

現在「どうぶつ基金」の顧問を務めているのは、前会長でもある山口武雄獣医師です。神奈川県にある山口獣医の動物病院では、年間6千頭にも及ぶノラ猫の不妊手術を格安で行ってきました。そんな山口獣医と佐上邦久が出会ったのが、93年に移動不妊手術車で全国の犬や猫の不妊手術をして回る、全国キャラバンキャンペーンでした。その後、佐上邦久が引き継いだ「どうぶつ基金」では、猫の無料不妊手術のほか、全国で同じような活動をしているグループや個人に対する助成金制度、また動物愛護に関する啓もう活動などを行っています。

佐上邦久が「どうぶつ基金」で力を注いでいるのが「TNRさくらねこ無料不妊去勢手術」です。「TNR」とは「trap(捕獲)」し「neuter(不妊手術)」を施し「return(元の場所に戻す)」こと。この不妊手術を受けた猫は再び捕まらないよう、耳に目印のVカットがあります。この耳が桜の花びらに見えることから「さくらねこ」という愛称で呼ばれるようになりました。
殺処分で主に犠牲になるのは、生後間もない子犬や子猫です。そうした犬や猫を減らす代わりに、さくらねこを増やしたい。その思いを胸に最終的には殺処分がゼロになる日を目指しているのです。

公益財団法人どうぶつ基金
https://www.doubutukikin.or.jp/

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